原因があって結果がある・・?
おはようございます。
昨晩は深刻な話を伺い、それについてアドバイスをさせていただきました。
聞いたばかりなのでこちらに詳細は書けませんが、
ジャンル的には子育て・家族問題となります。
お子さんたちが小さなうちは夫婦不和を隠しつつも夫婦それぞれ子育てに励み、
お子さんたちがそれぞれ成人に近づく頃に夫婦不和が表面化、家庭内別居に至っています。
紆余曲折あっても大学に通う息子さんが今回留年決定し、
予定していたことが全て狂ってしまったようです。
実は数年前からうっすらとお話は聞いていました。
息子さん想いではある方でとても素敵なのですが、どうしてこの親御さんにして
そんなに難しいお子さんなのかと不思議でいましたが、
原因の一つに、
夫婦が一つ屋根の下にいる状態で夫婦関係の悪い中の子育ては、聞いている限り
もともと優しい息子さんにとって悪影響以外のなにものでもないということです。
彼が心の中で願う家族像と現実が乖離しすぎていて、夫婦二人を元の形に戻したいという潜在意識が、彼の行動に深く影響している印象でした。
その当時
「息子さんをどうしても卒業させて独り立ちさせたければ、まずはあなたのこだわりは捨て、夫婦再建を検討してはどうだろう?」
答えは明確にノーでした。
自分たち夫婦のことは息子には関係ない。
それに自分はあんなひどい仕打ちをした相手を許せない。
気持ちはわかりますが、ご自身のことより息子さんにフォーカスしてはいかがでしょう?
とお話ししたところ、
とにかく関係ない。
自分たち夫婦はお互いが嫌がっている。
再建の見込みはない。
と、話に進展はなく、2年経ち
この春 残念なお知らせが届くことになりました。
進級を見込めると思ったから次年のお金も用意していた。
当てが狂った。
とどめは
自分の人生はいつもそうだ。
とつぶやいておられました。
もし「いつもそう」なら
これは不幸な星の生まれなのでしょうか?
それとも原因があるのでしょうか?
私は原因があると思っています。
ただし、「原因があって結果がある説」と
「結果があって原因がある説」の二つがあります。
「原因があって結果がある説」は、そのまま読んでのとおり。
「結果があって原因がある説」は、
例えば善人が不幸な目に遭った。
もっと不幸な目に遭っていい性格の悪い人が幸せな生活を送っている。
なぜか?
という問いに対し、当てはまるような原因を探すようなものと
簡単にざっくり説明します。
私的にはこの説、ケースバイケースで、どっちとは限定しづらいと考えています。
ただ、今回のご相談については、原因あっての結果と思っています。
当時お話しを聞きながら
(あえてこの言葉を使いますが)「失敗」しか私には見えてきませんでした。
わざわざカードを切らなくとも原因は明白で、
夫婦それぞれの努力すべきこと・・・・もし相手に一歩も譲りたくないのなら、
子どもにとってわかりやすく自分たちの家庭がどういう家庭か・夫婦かを正直に話すこと(特にこちらはお子さんといっても成人しています)。
金銭的事情があるからとちゃんと別居をせずに同居に甘んじ、また関係修復の努力しかしなかったことにあります。
お子さんは進路に紆余曲折があり、成人を超えても大学で勉強をしています。
入学の時点で高校卒業から数年経っており、通うと決めて受験されたご本人の決意は
なかなかだとは思います。
ただ、この進路も多分100パーセント本人の意思ではなく、ご夫婦をおもんばかっての進路のような気がしました。
自分のやりたいことなら、どんなに不得意でもやり抜こうとします。
ただ、この子は進路が決定した後も休学してみたりと親御さんを悩ませていたようです。
勉強はむしろ得意な方なのに留年やら休学やらと、勉強していないのです。
でもやめる勇気があるわけでなく、だらだらと通い続けている。
この状態って、このご夫婦そのものだと思い、
あえての白か黒かを決める方法をお話ししました。
子どもはどこまでも幼い部分があります。
特にそちらのお子さんは気持ちが優しいという時点で、少し幼いのです。
でもその幼さはあなたたち夫婦に原因があります。
あなたたち夫婦が大人としての態度を見せること。
漠然とした不安を取り除いてあげないと、彼は落ち着くことができません。
過去のこだわりを捨て、夫婦の再建を目指すか、
家庭内別居をしっかり別居に解消するのを提言しました。
それが2年前。
そして2年後の昨日。
こんなはずではなかったとお話ししていました。
とはいえ起こってしまった事態です。
むしろ今回の事態を不幸と捉え、彼に決定的な劣等感を与えてはいけません。
前も話しましたが、彼が悪い部分もありますが、
彼にはあなた方への潜在的不安があり、あえて甘えることであなた方と一緒に
いようと問題を起こしている部分があります。
まずは彼に学校にこだわらず、自分自身として生きる提言をあなた方からするために、
まずはあなた方夫婦についてもう一度考え直してみて、白か黒かを決めてください。
子どもにとってわかり易い形で、自分たちは今どんな状態の家族であるか・
今まで進学のために使ったお金を同じように今後工面が難しいことも正直に話して
あげてください。
彼を本気で思うなら。
昨晩はこのアドバイスをさせていただきました。
すぐにでも息子さんと3人でお話をすることを勧めましたが・・・・
この桜が舞い散る朝、私の住むマンションに軽やかに鳴く小鳥が遊びに来ていました。
彼らにとって新しいスタートを知らせる小鳥の歌でありますように・・・