隅田川花火大会に想う

昨日は友人宅に誘われ

隅田川の花火大会を観に行きました。

以前東京の下町に住み、下町でアルバイトをしていた頃以来です。

学生の頃なので２０年以上前です。　

時流れるのは早い　早い。

２０年以上前と違い、隅田川の周りの街には高層マンションが

立ち並び、風景が随分と変わりました。

地面にも水面にも花火が映り

女の子が彼のために

頑張って着た浴衣の可愛らしいこと。

土曜から日曜へと順延された隅田川花火大会ももちろんですが

今回はお天気にかなり翻弄される週末でした。

天体ショーとしては

晴れていれば皆既月食が２９日明け方に

夜は満月と花火大会の共演が見られるはずでした。

昨晩は　花火大会とともに

２回も流し星が見えたと

居合わせた　花火観覧席（マンションの屋上です）の

方が興奮して話していらっしゃいました。

しかも人工衛星も見えた！と。

思わず花火をよそに流れ星探しに熱中してしまいましたが

残念ながら私は探せず。

今回最接近中の火星も見えたようですが

月があまりにも明るく

（その方がおっしゃるには　月から7時の方向）

これまた見れずじまいでした。

花火大会は死者を慰めるためのものと言われていたようです。

詳細は知りませんが・・

以前　下町の料亭でアルバイトをしていた時

あの部屋は出る

と言われる場所がありました。

確か５階の２０畳ほどのお部屋だったと思いますが、

そこで小さな宴会があり、同席した私や他の方を含め

「前が見づらい」と口々に言っていた夜がありました。

なんだかそのあとどっぷり疲れ

帰宅したら沖縄からやってきていた母が居り、

私を見るやいなや

「どこで何してたの？！早く寝なさい！！！」と

ものすごい形相で怒鳴りつけられました。

その日は疲れて頭痛も酷かった為、

なんてひどい親なんだと憤慨しながらも寝ることにしました。

翌朝　母は私を確かめるようにジロジロと見つめ

「昨日あんた連れてきてたわよ。どこに行ってたの！」と

言われました。

「バイトだよ！」と軽く親子ゲンカになりかけ

何を連れてきたというんだとプリプリしつつ

その日の午後もアルバイト先へ行ったところ

女将さんが

「あんた昨日あそこで見なかった？」と。

見たというより視界がぼやけて仕方がなかったと答えたところ

「あそこは出るのよ。ここを作る時に若い子の骨みたいな

小さな骨が出てきて京都のお寺に無縁仏って供養に出したんだけどねー」

と、しれっと。

年頃が２０代前後と同じ頃だったのかもしれませんね。。

あの辺りはもともと花街だっただけに

田舎から連れてこられた若い女性が多かったようなので

そういうお化け話はよく聞かされました。

そのせいか

花火を見るたびに　

隅田川周辺や浅草界隈などの花街で人知れず亡くなった

女性たちを一緒に思い出すのでした。

華やかな花火に癒されますように。

空に昇る花火のように

報われない想いを空に放てますように・・・

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